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BMWの血…ハンドリングや剛性感に、BMW的キャラクターが溢れている。BMWらしさを踏襲するのは何も、エクステリアだけではない。とりわけ、最大の魅力は、V8・4.6Lエンジンである。スーパーセダン“ALPINA”を髣髴させる、実に上質な加速をするからだ。特に中回転域のトルク感は、滾々と湧き出る泉のような質感なのである。車重や車高をものともせず、スポーツカーを追い捲れる運動性能と楽しさを堪能することが出来るのが、この“X5 4.6is”であろう。正直、この手のクルマは例え、高級ブランドでも、「乗るとがっかり」の見掛け倒しが多いが、このクルマの完成度は高いと云える。
BMWの息吹・・・高級車に必須のV8を搭載し、BMWらしい緻密な出力をみせる反面、ワイルドなエグゾーストノートは意外でもあり新鮮だ。マフラーの小手先いじりではなく、奥底から滲み出る存在感がある息遣いは、北米の富裕層が喜ぶかもしれない。更には、やはり見入ってしまうエクステリアには、大胆でありながら知性を感じる点に好感が持てる。この“X5 4.6is”は一見、ラディカルな印象を発しながら、実にBMWの基本に忠実な、実力ありきのクルマだということを実感した。
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