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孤高の気高さ…活況に沸くプレミアムSUV界にあって、新参を寄せ付けぬレンジローバーの魅力は、「王室御用達」の一言で語り尽くせない。高級サルーンにも匹敵するオン性能と桁外れなオフ性能を併せ持つマルチなパフォーマンス、育ちが滲み出る華やかなオーラなど、想像は尽きないからだ。
リラックスへの原点回帰…ジャガー製自然吸気の4.4L・V8エンジンは0.2Lのボアアップを経ることで、気品ある特性に実に奏功している。少々荒くれの先代BMW製とは打って変わり、出力を増しながらも(306ps)、澱みなくまろやかに湧き上がる雰囲気なのだ。同時にノイズや振動が大幅低減して、向上した静粛性も強調したい。こうして英国ブランド同士の相性は想像以上に、大きいと感じた。
ジェントリーな空間…乗馬にも似た特有の着座感も健在だ。上質な素材と明るい開放感、適度な包まれ感から来る安心感など、レンジ独特の贅沢さを満喫できる。そうした室内空間に彩りを加えるのは、harman/kardonの奏でる高品質な音楽だ。どんな荒れ狂った天候や路面に遭遇しても、冷汗かくことなく紳士的な運転が出来るという点が、この“RANGE ROVER VOGUE”最大の魅力なのである。 |
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