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童心に帰る…視界が開けた瞬間、訳もなくアクセルを踏み込んだり、多めにステアリングを切ったりしてしまう点に、このクルマの魅力がある。「走る・曲がる・止まる」の楽しさに限りなく近いクルマなのだ。それは“Chimaera C240”の容姿と走りが、子供の頃に描いていたスポーツカーの絵とぴったり符合するからかもしれない。
驚愕の加速感…車重1.1tという驚異的な軽量ボディに、V8-4.0L(240ps)という強力な心臓部のマッチングは宛らフォーミュラーカーだ。愛くるしい顔付きを裏切る、強烈な加速はドライバーを虜にすること、間違いなしである。しかも、機械仕掛けのフカフカした加速と違い、猛獣の筋肉質な加速感と、脳髄をビンビンと揺さぶるようなエグゾースト・ノートが堪らない。それをオープンにして味わえるのだから、まさに「オトナの玩具」である。
古典的なリアルスポーツ…紺系の外装を纏い愛嬌のある外見を味わいながら、ベージュレザーの室内に身を沈めると、自然と心が弾んでくる。インテリアの質感が悪くなった最近のクルマとは違い、各パーツは素材感をしっかり味わえて、好感が持てる。熟練の職人が小工場でトンカン、トンカン造り上げたような“Chimaera C240”だからこそ、クルマ好きの感性に直結するのだと実感した。
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