トップ > インプレッション>AUDI TT Coupe “SPORTEC RS310 Quattro”
AUDI TT Coupe “SPORTEC RS310 Quattro”
光る個性の塊…弧を描き、凝縮されたフォルムや浮立たせたホイールアーチ。このクルマ一番のアイデンティティだ。街中に没個性的な輸入車が氾濫する時代にあって、目を釘付けにする魅力に溢れている。しかも、そこにチューナー“SPORTEC”のスパイスが効いているのだから、クルマ好きには堪らない。
目を見張る動力性能…アウディお得意の“Quattro”がベースなので、通常はどの速度域や路面でも破綻や下品さを見せない。しかも素の“1.8T Quattro”でも十分なポテンシャルだというのに、車名が表す高レスポンスの310馬力には度肝を抜かれる。コーナー後半部で“SPORTEC”チューンの強烈な85馬力アップを垣間見せる瞬間があるが、それを捻じ伏せるハンドリングとアクセルワークが、このクルマの醍醐味である。
先を行く好感度…アウディからいつも、先進的な印象が伝わってくる。外観だけでなく、インテリアデザインも洒落ている。
アルミパーツ満載で装飾面と機能面を両立させて配置する手法も大胆且つ上品なイメージであり、そう簡単に真似できるものではない。個性が薄まった後継“TT”にも、初代“TT”のDNAが多く受け継がれている点でとても意義深く、進化を続けていく一台になりそうなクルマである。
- Copyright (C)2003-2004 DAISHO AllRight Reserved -