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Porsche Carrera 4 (3.8L-300PS)
SPECIFICATION
Porsche Carrera 4 (3.8L-300PS)
通好みのチョイスだ…熱烈なポルシェ・ファンならずとも、この年式に2種類の“4”が存在することは、御存知であろう。ふくよかな腰付きの“Carrera 4S”が万人受けするとしたら、この“Carrera 4”は実に玄人受けするクルマだ。その訳は、“RS”に搭載される名機“3.8”と非ワイドボディの合体にある。ポルシェが現在のような「路線」展開を始めた当時にあって、この“Carrera 4”は旧来の硬派を貫いたモデルであった様子が窺える。
想像以上の「違い」…排気量やトルク、馬力、重量、剛性など、どれも数字以上の違いを感じ取れた。その「軽量+高出力」のメリットが一番、現れるのが、「インにインに」入り込む“4”系コーナリングだ。絶賛されるポルシェのブレーキの好さも、一段と際立っている。安定とも愚鈍とも言えるワイドボディにはない、クイックでソリッドな“4”の雰囲気に、好感が持てる。また出力をリアルに感じながらのストレートは、まさに空気に体当たりしている印象を受ける。
晴れ渡るリビエラブルー…独アウトバーンの追越車線上のハイパフォーマンスカーは実に、彩り鮮やかで、低速レンジのドライバーを愉しませる要素にもなっている。スポーツカーは目立ってこそ、スポーツカーだ。サラリーマンの背広のようなシルバー1色の独車を脱ぎ捨てようではないか。
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