トップ > インプレッション > MASERATI Quattroporte Evoluzione V6
MASERATI Quattroporte Evoluzione V6
MASERATI Quattroporte Evoluzione V6
SPECIFICATION
"優雅なるスポーティ・サルーン"
MASERATI Quattroporte Evoluzione V6
破天荒なイメージ……エクステリアをはじめ、インテリアやドライブフィールの全てに受ける感覚である。キリッとしながらも甘いマスクがまさしく、イタリア紳士を髣髴させる。そして、個性的なラインとエッジで構成されたサイドからテールへの流れは、日本人の感性では難しい造作である。一見、乱れたなかに均整が存在すると云ってよかろう。
色気のあるインテリア……車色「アルゼンチンブルー」と同カラーの内装が殊更、お洒落である。ふんだんに使用されたレザーとアルカンタラのコンビネーションは、贅沢な雰囲気を醸し出している。また、張り巡らされたウッドのマット(艶消し)な芳しさは、光沢仕上げの月並みなウッドとは一線を画した温かい表情をみせる。つまりは、明るいトーンの贅沢な彩りのなかにも、ハイセンスな装いが感じられ、パッセンジャーとの共感も高まるのである。
伝統と革新……その走りは、マセラティが持つ「ハイパフォーマンス・サルーン」の伝統と“Evoluzione”の称号に相応しい、上質でスポーツライクな味わいである。それには、V6ターボのエンジンが奏功していよう。高級感を追求したV8版に比べ、レーシーでソリッドな魅力が特長である。マセラティに独特なエグゾースト・サウンドも健在で、ドライバーのハートを熱くしながらも、同乗者への労わりも忘れない心地良い低音が、加速と共に響いてくる。90年代王道のスポーツ性と今世紀の洗練性を併せ持つ、まさに二つの世紀の架橋者となるのが、この“MASERATI Quattroporte Evoluzione V6 ”である。
尚、当車両は2001年式(走行17000km D車)。マセラティらしい色使いながら、探すと見付からない「アルゼンチンブルー」。ホイールの奥からキラっと光るブレンボ社製ブレーキが粋である。お洒落な貴方にお勧めしたい大昭イチオシの一台である。
- Copyright (C)2003-2004 DAISHO AllRight Reserved -