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MASERATI Quattroporte
SPECIFICATION
"創造と破壊"
MASERATI Quattroporte
ラテンなテイストが鼻腔をくすぐる??バックスキン&タンレザー・インテリアに溢れ出る妖艶な感覚などは、とても日本人には真似の出来ない技法である。“Quattoroporte”の端々に現れる芸術的センスは、機能性重視で、いつまで経っても香水遣いが身に付かない日本的国民性とは別世界にあると云って良かろう。
その乗り味はこれまた、イタリアン・テイストそのものである。興奮と狂気の端境を行ったり来たりするような、奇異な感覚に襲われる。例えば、ボディを後軸がグイグイと前に押し出す感覚は実に、個性的である。またステアリングや操作系には、丁度よい手応え感があり、好感が持てる。そして女性を労わるイタリア気質と同様、柔らかいなかにも気骨が感じられる足回りによって、少々ボディを沈めながらコーナリングしていく様は特徴的である。而して、ドライバーは理性と本能の垣根を・・・・・・。
クーペとセダンと見事な融合に溜息が出る・・・・・・エクステリアにも創造と破壊を繰り返したお国柄が滲み出ている。双方の特徴をぼかすのではなく(「1」を造るために、本来1であるはずの個性を0.5ずつに削ってしまうことで、魅力も半減してしまう)、敢えてぶつけ合わせて(本来の1そのものの二乗としての「1」)いる点が、我々には創造不能のマセラティ独特の雰囲気を醸し出しているのかもしれない。とにかくお洒落で、形式にとらわれない逸脱の集成を、Daishoが自信を持って、推薦したい。
尚、当車両は2000年式(走行16000km D車・ワンオーナー)。上質なジャケットを颯爽と羽織れるような、お洒落な貴方にうってつけの一台である。
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