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ALPINA B12
6.0 Long
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SPECIFICATION
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ALPINA B12 6.0 Long
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実に存在感がある。それでいて華美ではない。仕立ての良いスーツを着た時の気持ちに似ている。 さして目立ったデザインでなくとも、着る者に自信を与え、気品を醸し出すのが、上質なフランネルやサキソニーといった生地の素晴らしさであろう。
漂ってくる、まさにこの凛とした風格はB12ゆえのものと云える。
最近、デッサンからそのまま抜け出してきたような丸みある格好をしたクルマが多い。 そのなかで、B12の直線的なデザインは確かに魅力である。
それ以上に、一言で「格好良い」と唸らせてしまうのは、きっと巧み且つ伸びやかにストレッチされた"Long"のアピアランスからもたらされるものである。
これが上質なキャンバスとなって、伝統のアルピナ・ストライプと熟成されたアルピナ・ブルーが遥か後方に伸び行く。
その様は、さながらオリエント急行を彷彿させる。 その隊列は心地良い鉄音を奏でながら、古都の駅舎を後にするのである。
それと同様に、優雅な時を過ごすという極めて贅沢な悦に興じることが出来るのは、こうしたB12の余裕が発する雰囲気のせいであろう。
その走りもいたってジェントルで、上質なウォールナットとレザーが惜しげもなく使用されたインテリアを十分に満喫できる。
しかし一たび、ステアリングのスウィッチトロニックを操るや否や、このクルマはスポーツカーへと変貌してしまう。
アルピナの精神である徹底したバランシングが生み出すフィーリングは、リアル・スポーツの興奮を最大限に喚起させるのである。
12気筒の心臓部は、街を馬車で流すような歩みをもたらすトルクフル且つフレキシブルな面（61.2kgm）と、背中を押し付けられるような俊足をもたらすパワフルな面（440ps）という驚愕すべき二面性を持ち合わせている。
こうしたアンバランシングもまた、このB12だからこそ可能であり、またB12だけに許された大きな魅力と云えるのかもしれない。
このB12はまさに、大人のクルマなのである。
それから、このB12 6.0 Longに限っては存分にショーファー・ドリヴンを満喫して頂くこともまたDaishoはお勧めしたい。
直ぐに貴方自身が運転したくなるとは思うが･･････。 尚、当車両は1999年式（走行34000km ディーラー車）。
数少ない日本上陸のB12のなかでも、6.0とロングボディという組み合わせが極めて希少な存在の一台と云える。
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