妖艶な佇まい…「芳しい」とは、このMASERATI Quattroporteにだけ許される台詞だ。時に女豹のように、はたまたヴィーナスのように、曲線美の奥底に秘める美しさが、クルマ好きの男性を虜にしてしまう。
オトナの女性…デュオセレクトの小悪魔ぶりから、このオートマティック（特に洗練された後期モデル）でオトナの女性に変貌した。静けさと柔らかさの中に、滲み出るエロティシズム。ひと度火が着けば、端整な身体付きが一転、ハイレスポンスなタコメータの動き、高まる甘美なエグゾーストノート、どんな路面にも纏わりつくスカイフックサスペンション、どれも早く軽やかに、華美で上品に、そんなオトナの装いが魅力の一台である。
全シーンでの感動･･･4.2Lモデルと異なり、4.7Lの排気アップはあらゆるシーンに万能である。ただ速いだけではなく、振るい立つ速さに奏功している。今夜はドレスアップして、グランメゾンの扉を叩こうと思わせる、ラグジュアリーサルーンである。