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TVR Cerbera 4.5
SPECIFICATION
"Do you enjoy driving"
TVR Cerbera 4.5
このクルマを初めて運転した実感は、「驚き」という一言に尽きるだろう。
巷に溢れかえるスポーツカー。気分に合わせた洋服を選び、それがまた街の彩りとなって いるように、カラフルなスポーツカーも「街」という大劇場の演者になる。その馴染みの エンブレムやスタイリングから、ひしひしと高性能振りやステータス性が伝わってくる。 しかし、この"Cerbera"が放つ雰囲気は、その車列あって一線を画すのである。そのクラシックな出立ちは「街」にお洒落に溶け込む一方で、見慣れないフォルムが近づく者を惹き付ける。ウィンドウ越しに見える上品な英国調インテリアとそれに似つかわしくない現代的なインパネ・・・・・一体、どんなクルマなのか想像が付かないのである。 実際、この"Cebera"の走りは本当に想像を超えている。当初、貴方が下したイメージは一瞬にして、裏切られることになる。本当に「面白いクルマ」とはこういうものなのであろう。それ以上に、貴方が持っていた「クルマとは」という価値観が覆されることになるかもしれない。しかも一抹の気恥ずかしさを感じながら、敬意を示すほど・・・・・こんな体験を出来るクルマは、この"Cerbera"をおいて他にはない。 そんな経験を貴方にも是非、味わって頂きたい。貴方を「絶頂」の世界へと誘うのは、高トルクと軽車重の「アン・バランス」な加速である。耳元で囁く色気あるサウンドと心地良い振動、そしてFRP製ボディと独特なシャーシによるソリッドなハンドリングは、しばし貴方の「理性」を失わせかねない。それぞ、野暮なチューニングとは別世界のブリティッシュ・スポーツカーの真骨頂であろう。念のため取扱説明書にある「("Cerbera"が)スピードに目覚めるとき・・・・・想像以上のスピードで障害物に近付いていっています」というTVR社社長PeterWheelerの言葉を付け加えておこう。
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